GRAM

2008/04/09

IN FLAMES // A Sense of Purpose

今、全世界的に人気となっているIN FLAMES。その9作目のアルバム『A Sense of Purpose』が発売された。発売日をすっかり忘れていて購入も、そしてレビューも遅れてしまったが、今更ながら書き連ねておこうと思う。

最初に言っておくと、この作品は好き嫌いが分かれるだろう。


前作『Come Clarity』は、誰の耳にも傑作として聴こえたはずだ。圧倒的な歌唱力と演奏力、そしてリスナをグッと引き込む音楽世界が展開されていた。キラーチューンもアルバム中に幾つか散りばめられており、それを聴くだけでも価値のあるアルバムだった。

本作はそれに比べると、キラーチューン不在という感が否めない。確かにIn Flemesサウンド全開の「The Mirror's Truth」や、昔のようにピュアメタルばりのメロディアスなリフで幕を開ける「I'm the Highway」「Sober and Irrelevant」日本版ボーナストラックの「Abnegation」などは、そんじょそこらのメロディック・デスでは辿り着けない境地に達している音楽に違いないだろう。しかし、キラーチューンか?と訊かれると、少なくとも彼らの過去のキラーチューンと比較した場合に、Noと言いたくなる。

恐らく今回は、"スクリームスタイルでキャッチーなヴォーカルラインを歌う"という、新しい手法にチャレンジしていることが裏目に出ているように思う。確かにスクリームのヴァース+クリーンのコーラスというSoilwork的展開には飽き飽きしている人も多いだろう。だが、今作の方法では双方のどっちつかず、中途半端感が漂ってしまっている。確かに、この手法がハマる曲も存在はしている。「The Chosen Pessimist」は、エフェクトに使われているノイズもあわせて、慟哭と表現するのが相応しいパワーバラードに仕上がっている。このような終末的な曲には、このスタイルはピッタリだ。だが、疾走曲では中途半端に聞こえてしまう。


・・・と言う風に、否定的な紹介から入ったこのアルバムのレビューだが、実際のところは"さすがIn Flames"と思っていることはしっかり伝えておこう。

彼らは全ての曲で一貫して、ピュアメタル的な優れたリフとモダンなグルーヴ感を高いレベルで組み合わせている。これは『Soundtrack to Your Escape』以来ずっと続くメロディックデスの境地であり、彼らを世界市場で売れるバンドへと押し上げ、多量のフォロワーを生み出している音楽スタイルだ。非常に繊細に、そして激しく練り上げられている音楽は、いつ何時何度聴いても飽きが来ない完成度を誇っている。

アコースティックギターで幕を開け激しい疾走曲へと展開する「Sleepless Again」は、In Flamesにしかできない音楽世界の代表曲だ。このアルバムではこんな"In Flamesにしかできない音楽"がたくさん詰め込まれており、疾走曲の割合も多い。キラーチューンを100点満点中の95点以上とするなら、このアルバムの曲はどれも80点以上をコンスタントにマークしているような印象だ。


というわけで、このアルバムは微妙だといいながらも、俺は買って後悔は一切無いし、人にお勧めも出来ると感じている。無論、ファンであれば是非買って欲しい。(言われなくても買っているかw)  In Flamesはこの9作の間、常に進化を続けている。だからこそ新作には過度の期待をするし、高い理想を描いている。このクオリティの作品に対して微妙という感想を言うあたりに、俺が彼らを特別視しているってのが垣間見えるんじゃないだろうか。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なんというか、相変わらずクールにヘヴィだ。なんというか、さわやかな印象さえ受けるのは俺だけか。

正直、ジャケットをもっとポップで小綺麗にした方が曲の印象が合うんじゃなかろーか。そーゆーのも俺は好きだな。

GENOS さんのコメント...

今回のアルバムは録音そのものもサッパリしたものになっており、余計にその印象を受けますね。

ジャケットは同意見。Reroute to Remainのノリの方がアルバムの雰囲気に合っている感じがします。

匿名 さんのコメント...


匿名になってた
すまんw

これは少し投稿がめんどいな

GENOS さんのコメント...

誰だかは分かってたけどね。
炎上を防いでるのはいいんだが、面倒だな(苦笑